INFORMATION司法書士のための業界コラム

2018.07.12

元号が変わることのシステムへの影響

「新しい元号は『へいせい』であります」
1989年1月7日14時36分、小渕恵三官房長官が「平成」と書かれた額に入った手書きの書を掲げた映像は、とても印象深く記憶に残っています。
それから30年が経ち、「平成」が終わり新しい元号へと変わろうとしています。

5月に、政府は2019年5月1日に切り替わる新元号について、同年4月1日の公表を想定して準備を進めると発表しました。
各省庁や自治体、民間など、「昭和」や「平成」などの和暦を利用しているシステムは、改修を行わなくてはなりません。
司法くんでも、和暦を使用している部分がありますので、改修を進めています。
そんな中、Microsoftでは既に対応が行われており、Windows10では今年春に、改元対応のためのデータが更新プログラムとして配布されています。
これによって、Windowsでは2019年5月1日以降が新しい元号として認識されるようになっています。
ただし、新たな元号はまだ発表されていないため、2019年5月1日以降の日付を和暦で表示させるようとすると「??01年」と表示されます。

20180712_01

 

また、日付と時刻の変更画面でも、日付の設定で、平成30年の後は、「??1年」と表示されています。

2018071203

「??」はいつ、新元号の表示に変わるのでしょうか?
新元号が発表後に、更新プログラムが配布されると予想されその適用後に、「??」が新元号の表示に変わると予想されます。

私たちが新元号の発表を心待ちにしている間に既に、改修は進んでいるのですね。

司法くんでも改修を進めているとこですが・・・、元号変更は、システムエンジニアやプログラマーの仕事に大きな影響を及ぼすといわれています。実際はどのような改修が必要となるのか、司法くんの開発担当者に聞いてみました。

●新元号をシステムに登録する
日付入力の補助画面で新元号を選択可能とする
新規作成するデータの申請日の初期値を新元号とする

●法務局の対応状況を確認する
今般はデジタル化が進んでいるので、和暦日付にコンピュータ上の制約などがあるかもしれません。

【例】商業登記の登記すべき事項の年の表示は「平成元年」はなく「平成1年」と記録します。

(不動産登記法の施行に伴う登記簿の改正作業等の取扱いについて(通達)(平成17年3月2日法務省民商第502号別紙第一・三・(2))

●和暦日付を使っている箇所が正しく機能しているかをテストする

司法くんで和暦日付を使っている箇所は、かなりの数があります。
私はサポートを担当していますので、実際の改修やテストには関係しませんが、これら全部をテストするだけでもかなりの時間が必要だと思われます。

余談ですが、元号の選定にあたっては、次の様な条件があると言われています。
・国民の理想としてふさわしいようなよい意味を持つものであること
・漢字2字であること
・書きやすいこと
・読みやすいこと
・これまでに元号又はおくり名として用いられたものでないこと
・俗用されているものでないこと

改めて調べてみると、意外と知らないことばかり。
これらの他にも、「イニシャルがだぶらないほうがよい」という話もあり、
「平成」を選ぶにあたり、アルファベットの頭文字が重要な要素となったことは有名な話。
明治の「M」、大正の「T」、昭和の「S」、平成の「H」を除いて考えると、
「ア行」「カ行」「ナ行」「ヤ行」「ラ行」「ワ行」のいずれかから始まる新元号が採用される可能性が高いと予想されます。
また、「読みやすいこと」「書きやすいこと」が条件なので、小学生でも読み書きできる文字の組み合わせになるかと思われます。

どんな元号になるとしても、改元の瞬間に立ち会えるのはすばらしいことですね。

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