司法書士になられて何年ですか？

４３年です。事務所は父の代に開所して、62年になります。

司法書士を目指された理由を教えてください。

父が司法書士事務所を開業しており、父からあとを継ぐよう小さいときから言われていたので、いつのまにか、司法書士になるということが当たり前のように思っていました。

独立開業されたきっかけは？

父が死去したため、試験合格後、父の事務所をすぐに継ぐこととなりました。

開業時または開業して苦労したことをお教えください。

ほとんど補助者経験もないまま、すぐに開業、実務経験が圧倒的に不足していたため、父の代から補助者をしていた方や先輩司法書士、登記官に教わりながら、なんとか業務を進めていました。試験勉強しかたしたことがなく、登記に付随する仕事もわからないことばっかりなので、お客様から依頼を聞いてから調べ倒して書類を作成したりしていましたね。

司法書士になってよかったことを教えください。

二代目司法書士として、先代と比べられることもあり、苦労の方が多かったですが、幸い父の顧客が引き続いて取引をしてくれたので経済的な心配は比較的少なかったです。

現在、司法書士がもう一人いらっしゃいますね。

司法書士が二人体制だと決裁が重なったり、私が司法書士関連の役員の仕事をいくつか兼任しているため、業務が滞らず助かっています。以前勤めていた司法書士が独立で退所した後、うちに入ってから司法書士の資格を取得したのですが、若くてやる気があり助かっています。

辞めた司法書士も補助者で入って、うちで資格取得しました。彼も司法くんユーザーですよ。

将来の事務所の展望はありますか？

子どもが小さいのでまだ継いでくれるかわかりませんが、できればそれまでは健康で続けていきたいと思っています。事務所のある栗東市はうちともうひとつ昔からある司法書士事務所があって、ずっとこの地域で業務をしてきました。最近ではこのあたりでも若い司法書士が増え、滋賀県全体でも司法書士が増えているようです。事務所の継続については今後考えていきたいところです。

何故、業務システムを導入しようと思われたのですか？

開業時は、手書きや和文タイプで書類作成をしており、司法書士専用ソフトはもちろん、パソコンさえありません。その後ワープロが出てきて便利なものができたと驚いていたぐらいでした。ですので、システム導入により、業務スピードが経理も含めて飛躍的に速まると思いました。

数あるソフトから『司法くん』を導入した理由を教えてください。

導入当初は、他社のソフトを使っていましたが、使い勝手が悪かったり、費用面においても少し不満を持っていました。「司法くん」を紹介されて、まず使いやすさが気に入りました。費用面でも以前のソフトより安価でしたので、導入させて戴きました。

『司法くん』を使っていて、これは便利だと思う機能は？

顧客データを作成しておけば、あとはそれを利用するだけで便利です。また電子閲覧したデータを直接司法くんに取り入れることができるので、筆数が多くても短時間で正確に書類作成できるので、大変便利で重宝しています。

それと登記申請書式とそれに付随する関係書類が豊富であるのもよいと感じています。

『司法くん』を選んで良かったと思うことがありますか？

他社のソフトが、今どんな機能があるかとかよくわかりませんが、使い勝手や費用面、保守サービスについても、十分満足しています。

これから開業される方にメッセージをお願いします。

いざ開業となると、すべての責任と義務が自分の肩にかかってきます。自分はもちろん、家族や従業員の生活も考えていかなければなりません。大変で苦労もあるかと思いますが、真面目にこつこつとやっていけば、いずれは軌道にのります。難しそうな案件でも、勇気を持って、あたってみて下さい。それが勉強にもなり、また信頼を勝ち取ることになると思います。

知らないことが出てきたら、頑張って調べて、それでもわからなければ、先輩や同期の司法書士聞くなり、役所の担当に恥ずかしがらずに聞いて下さい。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥といいますよね。それで難しい案件を解決することができれば、自信、財産になりますよ。信頼も勝ち取れます。