SNSは「発信の場」であると同時に、「信頼を可視化する場」です。
司法書士業務は専門性が高いため、広告よりも“信頼感”が重視されます。
費用をかけて広告出稿する方法はもちろん有効ですが、ここでは司法書士がSNSを使って信頼を築き、紹介や集客につなげるための実践的な発信術を紹介します。
1. 司法書士に向くSNSの選び方
SNSといっても、それぞれ特徴があります。目的に応じて、発信の場を選ぶことが重要です。
主なプラットフォームと特徴をご紹介します。SNSを複数使う場合は、メイン1つ+補助1つに絞ると継続しやすくなります。
X(旧:twitter)
短文のコミュニケーションアプリ。日本国内では4,500万人が利用しています(2025年3月時点)。短かめの文章で専門性を発信でき、業界交流や同業ネットワークに最適です。
事務所の認知度を高めて新規顧客を獲得したり、継続的な情報発信により事務所のイメージを高めたりなどの効果を期待することもできます。リアルタイム性とタグ設置などにより拡散力に優れているのも特徴です。
画像や動画を投稿するビジュアル中心のSNSアプリ。相続や登記の「手続きの流れ」を図解で見せると効果的。短い動画をプロフィールページに固定で置くことができます。
note
文章で信頼を伝えるのに最適。司法書士の想いや専門解説を丁寧に発信できます。他のSNSと同様に法人、官公庁でも導入が進んでいます。次から次と投稿が流れて消えていくフロー型のSNSと違い、文章で物語を伝えるコンテンツストック型のSNSです。
YouTube
登記・相続・会社設立などを動画で説明すると親近感が生まれます。難しい法律用語や手続きの流れをわかりやすく、短い動画にまとめて投稿します。また司法書士の人柄を存分に表現できるSNSでもあります。Youtuberとして活躍する司法書士も多く存在します。
TikTok
上級者向け。短い投稿でわかりやすくまとめる編集センスが重要視されます。拡散されやすく、人気が出て閲覧数が上がると“バズる”と表現され、言語を越えて世界中で視聴されます。
2. フォロワーに信頼される投稿テーマとは
SNSで注目されるのは「専門性」よりも「わかりやすさ」です。
専門用語をかみ砕いて伝えることで、一般の人にも届く発信になります。
以下にあげる発信テーマの例を参考に投稿内容を企画してみましょう。いいねやフォロワーの数を増やすことも大切ですが、投稿の目的は“知識の披露”ではなく、“信頼の蓄積”です。
以下に投稿内容の例題を示しますので、参考にしてみてください。
実務Q&A
「相続登記の期限はいつまで?」「会社設立時の注意点は?」などリスクや問題に対して意識を向けてもらいやすい問いを立ててQAを組み立てます。
事例紹介
実際の相談(守秘義務に配慮)をもとにしたストーリー投稿。
仕事の舞台裏
登記申請や面談準備など、誠実な仕事ぶりを見せる。個性も光ります。
士業連携の取り組み
他士業と協力した事例を紹介することで専門家ネットワークを示すことができ、課題解決のための提案力が増します。
3. 継続発信を成功させるコツ
SNSは「続ける人」が信頼を得ます。
数よりも、一貫したトーンと継続性がフォロワーとの関係を深めます。最初は反応が少なくても、半年以上の継続で確実に成果が出始めるのがSNSの特徴です。
継続のためのポイントを押さえておきましょう。
投稿の頻度
週2~3回が理想。無理なく続けられるペースを設定する。
トーン&マナー
専門家として、誤情報や批判的な投稿は避けます。最初は個人の意見に偏らないよう、個性は出しても見解は控えめにし、自分なりのスタイルをつくっていきます。
ハッシュタグ活用
「#司法書士」「#相続」「#登記」などをつけると検索されやすくなります。
反応への返信
コメントやDMには迅速に対応しましょう。信頼感を高める機会になります。
4. 守秘義務と専門家としての発信マナー
SNS発信で最も注意したいのは「守秘義務」と「誤解を生む表現」です。
案件情報は匿名・一般化して紹介する
法律判断を断定しない(「可能性がある」などの表現に留める)
他士業・他人を批判しない
引用・転載は出典を明示する
司法書士としての信用は、一つの投稿で大きく左右されることもあります。
常に「見られている」意識で発信することが信頼構築の第一歩です。
まとめ:SNSは“人柄と専門性”を伝える名刺
SNSは宣伝ではなく、「信頼の名刺」です。
専門知識に加えて、誠実な姿勢や人柄を伝えることで、
「この人なら安心して相談できる」と感じてもらえるようになります。
継続的な情報発信は、将来の紹介・リピート・採用にも直結します。
今こそ司法書士としての“信頼を見える化”する時代です。
自分が続けやすいSNSを選んで、見える信頼をつくっていきましょう。
