1 人脈とはなにか
人脈とは、ビジネス上の人々のつながりです。誰であれ、1人の人間の知識やスキル、体力はたかが知れています。人脈があれば、1人ではできないことができたり、ピンチを乗り切ったり、チャンスを獲得できる可能性が高まります。
1 人脈とは
人脈とは、ビジネス上での人と人とのつながりです。人脈はビジネス上の人間関係ですが、だからといって、ビジネス上の取引関係があるとは限りません。ビジネス上の取引関係がある場合はむしろ、人脈というよりビジネスパートナーと呼ぶほうが適切でしょう。人脈のメンバーは、なんらかの仲間意識を共有して、ときどきは直接会ったり、メールや電話などで連絡を取り合ったりする関係にあります。人脈には、なんらかの会員資格のようなものがあるとは限りません。会員資格は人脈の形成に役立ちますが、人脈をつくるためには、具体的な相互交流が必要です。人々は、ピンチのときに助け合ったり、ともにチャンスを広げたりすることを求めて、人脈を作ろうとします。2 人脈の重要性
人脈があることで、1人では知ることができない情報を得られたり、アドバイスをもらったりすることができます。人脈があれば、ピンチの時に直接助けてもらうこともあります。 ・1人では知ることができない情報が得られる 自分1人で集められる情報は、いままでの自分の知識や経験と、書籍やインターネットからの情報に限られます。人脈があれば、複数の人間の知識や経験も情報の源泉にできます。また、地域の細かな情報など、人に聞かなければわからない情報もたくさんあります。 ・アドバイスをもらえる 人はだれでも得意不得意があり、考え方にも偏りがあります。結局、自分が思いつく解決策は、自分という存在に制限されています。人脈があれば、他人の視点を取り入れて物事を考えることができます。全然違う業界の人からアドバイスをもらえれば、自分1人では思いつくことが非常に難しい解決策を見出せるかもしれません。 ・ピンチのときに助けてもらえる ビジネスの世界では、なにをするのかを決め、実行するのは、基本的に自分の責任です。ピンチのときにアドバイスを求めるのは良いことです。しかしアドバイスに基づき、脱出方法を考案・実行するのは自分の責任です。基本的にはそうなのですが、現実には実際に助けてもらうこともあります。相互に助け合う関係を作っておけば、具体的になにかをしてもらうこともできるのです。2 人脈づくりの基本
人脈はビジネス上の人とのつながりです。人とのつながりである以上、人脈は人間同士の信頼関係や、心を許す関係の上に築かれます。結局のところ、人脈づくりの基本は人付き合いの基本と同じことです。相互に暖かい気持ちで接することができる人間関係を築くためにもっとも重要なことは、相手に対する思いやりの気持ちを持つことです。
人脈作りを貯金のように考えることができます。これまでに相手のためにしたことは貯金です。なにか助けてもらいたいときに、相手はこれまでに自分にしてくれたことを思い出し、好意を示してくれた人を助ける気持ちになります。これはあたかも貯金を引き出すようなものです。
1 与える
ビジネス上の人脈である以上、なにかの機会で相手に助けてもらい、便宜を図ってもらうことを期待しています。しかし、最初にいろいろ頼んでしまうことは得策とは言えません。相手の立場をよく知り、相手に役立つものを与えましょう。与えるものは、大げさなものや複雑なものである必要はありません。相手が興味を持ちそうな情報を知らせるような、簡単なことでもよいのです。2 気遣う-相手を理解する
人はだれでも自分のことを話したいものです。相手が何に関心を持っているのかを理解して、相手が話したい内容を注意深く聞く姿勢を見せれば、相手は自然に話を続け、話し相手に行為を持つようになります。相手に気持ちよく話してもらうためには、相手を気遣う姿勢を見せる必要があります。3 フォローする-関係を維持する
良好な人間関係を築けたとしても、放置していると関係は次第に薄れていきます。人間関係を育てたり、維持したりするためには、接触する頻度を高める必要があります。誰かと会った翌日に電話やメールでフォローの連絡を入れれば、それだけ接触の頻度が増します。 関係を維持するためには時間と行動が必要です。一日のうち人脈作りのためにつかう時間を決めたり、一週間で連絡をとる人数を決めたりするも一つの方法です。3 計画的な人脈作り
時間とエネルギーには限りがあるので、会う人々すべてとの間に太い人脈を作り、それを維持していくことはできません。司法書士のビジネスにとって有効な人脈とはなにかを理解して、人脈作りに計画的に取り組む必要があります。Win-Winの関係を作ることを心掛け、時間を作り、さまざまな会合に出席しましょう。
