お客様と信頼関係を築けると、依頼の追加やご紹介が増えていきます。場合によっては法人と専属契約の場合も出てくるでしょう。自分以外のスタッフに自身の顧客を任せる場面も出てくるかもしれません。今後展開が予想される局面に備えて、改めて信頼関係について考えてみましょう。
1.プロフェッショナリズムと誠実さ
顧客に対して誠実であることは信頼関係を築く基本です。法的手続きは顧客にとって非常に重要な事柄であり、信頼できる専門家に任せたいと考えています。そのため、誠実でプロフェッショナルな姿勢が求められます。例え難しい問題に直面した場合でも、誠実に対応することが大切です。問題があれば正直に顧客に伝え、解決策を一緒に考える姿勢を見せましょう。「現在の状況ではこういった問題が予想されますが、最善の方法を一緒に考えましょう」という風に、顧客に寄り添う態度を取ります。
2.カスタマイズする
顧客のニーズに合わせて、個別の提案をすることが大切です。例えば、相続手続きの際には顧客の家庭環境や資産状況を踏まえ、最も適切な手続きを提案します。顧客にとっての最善策を提供することで、専門家としての信頼を得られます。クライアントの立場に立ち、何を求めているのか、どのような解決策が最適かを常に考えることが重要です。法的なアドバイスだけでなく、生活面や心情にも配慮した対応をすることで、より深い信頼関係を築けます。
3.専門性を高める
司法書士としての専門知識を常に更新し、最新の法律や手続きに対応できるようにしましょう。資格取得後も継続的に学び、勉強会やセミナーなどに参加することが、信頼性を高めます。経験を積んでいくとともに、新しいことを学び続ける姿勢は仕事にも現れます。クライアントにとっていつでも頼りになる存在になりましょう。
4. コミュニケーション手段を選ぶ
相手に寄り添った通信手段や伝達方法があると、やり取りもスムーズに進み、理解が深まることもあります。日中仕事をしている方はメールでのやり取りを好むこともあるかもしあれませんし、書類もデータ化して閲覧しやすくするなどお客様の状況に合わせてコミュニケーションスタイルの提供は必須です。電話や紙を好まれる世代もいるので、臨機応援に対応していきましょう。
5. 紹介や口コミを活用
良いサービスを提供することで、既存のクライアントから紹介や口コミを得ることができます。信頼が広がる重要な要素です。成功事例を紹介したり、満足したクライアントに自発的に口コミをお願いするのも有効です。
6. 地域社会とのつながりを深める
地元の企業や団体との関係を築き、地域のニーズに対応できる司法書士として認知されることも信頼感を広げる手段です。地域イベントやセミナーに参加したり、地域活動に協力することで、顔が見える存在となり、信頼されやすくなります。
7. リピート対応とアフターフォロー
一度依頼を受けたクライアントに対して、完了後も適切なアフターフォローを行うことで、再度の依頼や新たな信頼を得ることができます。例えば、法律や手続きの変更に関して情報を提供したり、業務の終了後も問題が発生した際に相談に乗るなど、長期的な信頼関係を築くことが大切です。
まとめ
信頼関係を広げるには、時間と労力をかけて積み重ねていくことが必要です。お客様一人一人に対して丁寧に対応し、その結果として良い評判が広がっていくことを目指しましょう。また一個人としての仕事に対する姿勢や研鑽も必要です。地域にとって必要とされる司法書士として、信頼を築いていきましょう。