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戦略

司法書士と健康経営

経営者が考慮すべき従業員の健康については、単に「病気にならないこと」だけではなく、従業員のパフォーマンス、事務所の持続的成長、職場の文化にも深く関わる重要なテーマです。将来的に従業員を増やす、法人化を考えるなら意識しておきたいテーマです。

健康経営の重要性

「健康経営」とは、従業員の健康管理を経営的視点から捉え、戦略的に実践することです。これは単なる福利厚生ではなく、企業価値を高める投資で生産性の向上につながります。

健康投資の指標として挙げられるのプレゼンティーイズム、アブセンティーイズムの減少です。

プレゼンティーズムとアセンティーズムはWHO(世界保健機関)によって提唱された、健康問題に起因したパフォーマンスの損失を表す指標です。何らかの健康問題を抱えた状態で出勤し、本来のパフォーマンスを発揮できない状態をプレゼンティーズムと呼び、心身の不調を抱えながら仕事をしている状況であり、生産性や業務効率の低下を引き起こすことがあります。

アプセンティーズムは従業員が従業員が心身の不調により、遅刻や早退、欠勤、休職など、業務ができない状態、病気や怪我などの理由で会社を休んでいる状態です。どちらも最近の研究結果で労働生産性の損失への影響が報告されています。

他に健康経営は離職率、採用力、健康保険料、労災リスクと密接に関係しています。

少人数事務所での健康課題

司法書士事務所、特に開業から間もないときは従業員が1人〜数人と少人数のため、従業員の健康は非常に重要です。むしろ人手が限られているからこそ、1人が倒れるだけで業務全体に大きな影響が出ます。

人手不足のリスクが高い少人数だからこそ、1人の体調不良が即業務停滞につながり、代替要員がいない場合、納期遅延・顧客対応の遅れなどのリスクも。また職場の雰囲気にも直結してしまいます。

経営者自身の健康も重要です。経営者が倒れたら全てが止まるリスクも。経営者自ら自分の働き方・生活習慣を見直し、健康診断・運動・睡眠・ストレスケアを意識しましょう。

従業員の健康に関する具体的な配慮項目

まずは基本的な取り組みです。経済産業省から健康投資管理会計ガイドライン、健康経営優良法人認定制度を参考に、基本の内容からブラッシュアップしていきましょう。

項目やるべきこと補足
定期健康診断年1回必ず実施(義務)健保組合または自治体の制度活用、追加検診のフォローアップ
労働時間管理残業・休日労働を可視化口頭管理ではなく記録する癖を
休暇の取得有給を取りやすい雰囲気を「忙しいから休めない」が常態化しないよう注意
業務の属人化防止万一の病気や休職に備えて、タスクを共有化簡易的なマニュアル・ToDo管理が有効

まとめ

社員がいいパフォーマンスを出し、健康投資が経営指標にどう寄与しているか、見えているか、経営者自身が関心を持ち、コミットメントしていくことが需要です。

多くの企業が「健康経営銘柄」や「健康経営優良法人」への認定を目指して取り組みを強化しています。事務所の規模に関わらず、できるところから健康経営を目指していきましょう。

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