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司法書士が独立に失敗する原因とは?成功するためのポイントも解説

司法書士は独立開業しやすい資格と言われています。他の士業に比べて独立しやすいことは確かですが、独立が以前よりも難しくなってきていることもまた事実です。司法書士が独立に失敗する原因と、成功するためのポイントを解説します。

1 司法書士業界は廃業が増加している?

司法書士は廃業が少ない士業として知られてきましたが、時代の変化を受けて廃業が増加しているともいわれています。登録を取り消す司法書士数は増加傾向にあるのです。20年ほど前の司法書士登録取消者数は年間400人強であり、業務廃止はそのうちの200人強でしたが、近年の登録取消者数は600人強であり、業務廃止はそのうち500人前後です。司法書士の廃業数は増えていると言えます。同じ期間に司法書士の新規登録者数も増えているので、この数字がそのまま独立の厳しさを表しているとは言えません。しかし、新規登録者数の増加を加味して考えても、司法書士の開業環境は以前よりは厳しくなっていると言えるでしょう。

2 司法書士が独立に失敗する理由

最初に「独立失敗」という言葉の意味を明確にしましょう。司法書士が独立に失敗するとは、開業したもののさまざまな理由に営業を続けられなくなり廃業する事態です。とりあえず営業が続いている限り、独立に失敗したとは見做さないことにします。独立に失敗する理由を大きくまとめると、顧客が来ないといった経営的な理由、財務が放漫で資金繰りに失敗するといった会計的な理由、法律改正などの外部的な理由などに分かれます。

1 実務能力が足りなかった

実務能力が足りずにミスが多ければ、顧客が何度も依頼することはなくなりますし、他の顧客を紹介してくれることもないでしょう。他の士業、不動産・金融業者なども確かな仕事ができない司法書士を紹介することは避けます。きちんと実務をこなせなければ次第に仕事が減り、廃業に追い込まれていくのは当然のことです。

2 人脈が少なかった

司法書の仕事の多くは人脈から依頼が来ます。人脈には顧客の人脈、同業者の人脈、隣接士業の人脈、関連業者の人脈、地域の人脈などがあります。開業前から開業後まで、ネットワークを広げておくことが重要です。

3 営業ができなかった

営業とは、仕事を取るために、より多くの人々に事務所の存在を知ってもらうことです。営業のカギとなるのはコミュニケーション能力です。コミュニケーション能力は、司法書士の実務に必要な正確な事務処理能力とはかなり違った力です。実務能力だけで独立するということが無いように気をつけましょう。

4 他との差別化ができなかった

都市部など競争が激しい地域では、何か一つの分野で抜きんでることがないと、周囲に埋没しやすくなります。競争が激しい地域で独立するためには、得意分野をアピールして、まずは興味をもって選んでもらう必要があります。

5 資金繰りに失敗した

資金管理が杜撰なために、それなりに仕事をこなしているにも拘わらず資金がショートしてしまい、廃業・倒産に追い込まれる場合があります。資金がショートする理由には、売上規模に見合わない贅沢な事務所設備や給与、仕掛の仕事を完遂できない、売掛金を回収できないといった理由があります。

6 仕事をしすぎて体を壊してしまった

開業当初は一人ですべての業務をこなさなければならない場合が多いでしょう。会社勤務と違い、こなした仕事量が収入に直結するので、不安が強くなったり意欲を出しすぎたりして、仕事過多になりがちです。仕事のしすぎで体を壊して失敗することがあります。

7 そのほかの理由

独立して事務所を運営していると、外部環境の影響をもろに受けます。法律改正によって仕事が大きく変わったり、近隣に同業者が現れて顧客を取られたりすれば、大きな打撃を受けることになります。

3 司法書士が独立に成功するためには

司法書士事務所を開業すれば一人の経営者です。一定レベルの実務能力が前提となりますが、そのうえに経営者としての能力・スキルを積み上げていく必要があります。ここからは、司法書士事務所の経営者として成功するためのポイントを解説します。

1 人脈を作る

司法書士事務所の経営にとって、人脈作りはもっとも重要です。ホームページやウェブ広告を見て事務所に来る顧客は案外少ないもので、新規顧客の主な源泉は知り合いからの紹介です。顧客を紹介してもらえる人脈を作りましょう。丁寧に仕事をすれば、顧客が新しい顧客を紹介してくれるはずです。飛び込み営業や、種々の会合に顔を出すことで、関連士業や業者と知り合いになりましょう。地域の催しや無料相談会に出席すれば、一般顧客に会えるとともに、地域の有力者と知り合うこともできます。また、研修のときに先輩や同期と知り合いになっておくと、わからないことがあったときに教えてもらうことができます。

2 営業スキルを磨く

営業スキルの基本は、明るい態度で人と話をすることです。飛び込み営業、アポ営業、チラシ配布などの地道な営業活動を続けましょう。ホームページやSNSも使えれば、営業のレパートリーが広がります。効果の上がる営業手法を探しましょう。

3 市場を調査する

よほど特別なサービスを提供しない限り、顧客は近くの事務所を訪れて相談しながら仕事を進めようとします。インターネットが発達した今日でも、事務所に仕事を依頼してくれる顧客は近くの顧客がほとんどです。事務所を構える地域にどれだけ仕事があり、すでに開業している司法書士事務所がどれだけあるのかを見積もり、自分が取れそうなパイが大きい地域で開業しましょう。

4 事業計画を立てる

開業するときには必ず事業計画を立てましょう。経営理念・事業理念の中で、事務所の経営を通じてなにを実現したいのか、価値観を明確にしてから事業計画書を作ります。事業計画書では、いつ頃、どのような出費があるのか、はじめは少ない収入がいつまでに安定してくるのか、それまでの資金をどのように工面するのかを明らかにします。これで経営が始まります。事務所を開業したら実態に応じて事業計画を適宜修正していきます。金融機関から融資を受ける場合、事業計画書の作成は必須です。

5 業務を効率化する

開業当初はほとんどすべての業務を自分でやることになります。会社員が効率的に仕事を遂行できるのは業務が定型化されているためです。雑務の定型化を工夫することで、仕事の効率を上げることができます。

4 司法書士が独立に失敗したときの再就職先

独立にリスクはつきものであり、残念ながら失敗することはありえます。独立に失敗した司法書士の進路にはどのようなものがあるのでしょうか?

一度独立に失敗した司法書士を雇い入れる事務所は少ないのが現状です。それは、独立心が強く、組織になじみづらいとみなされるからでしょう。独立に失敗した場合の進路としては一般企業のバックオフィスが考えられます。特に不動産会社のバックオフィスなどであれば、専門性を生かすことができるでしょう。

5 まとめ

以上、司法書士が独立に失敗する原因と、成功するためのポイントを解説しました。事務所の経営は実務能力だけではできません。さまざまな人々とつながりを作ること、人脈を作ることが独立に成功するためのポイントです。

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