パソコンで利用する会計ソフトや顧客管理、コミュニケーションツールなどあらゆるサービスソフトやシステムにおいて、従来のインストール型だけでなく、クラウド版が続々とリリースされています。
移行してクラウド環境で仕事をするか、それともインストール(オンプレミス)したパソコン環境でそのまま仕事をし続けるか、選ぶ際の参考としてそれぞれのメリットデメリットについて解説します。
クラウド型の特長とメリット
アカウントの設定後はインターネットでサービスの管理画面にアクセスすればすぐに使えるようになります。
データの保存が自動
データはネットワーク上に保存されるので、データ管理のサーバーや外部機器の必要がなくなります。バックアップが自動で取れるため、もし手動でされていた場合はその手間から解放されます。
どこからでも仕事ができる
パソコンがあってネットワークに接続できる環境であればどこからでも仕事ができます。インストール型はデバイスが固定されますが、ネット上でのログインとなるためデバイスが固定されません。もしパソコンが故障しても代替品が用意できればすぐに再開できます。
バージョンアップが自動でされる
法改正やひな型のアップデートなどシステムにアクセスすれば最新の状態です。
クラウド型のデメリット
・安定したネット環境が必要
・ログイン情報などアクセス情報の管理
・インストール型に比べ、料金が高くなる傾向がある
インストール型の特長とメリット
インストールしたパソコンのみ、インストールしたパソコンのある事務所での仕事が前提となります。
オフラインで仕事ができる
オンライン申請の際にはネット接続が必要ですが、ネットに接続せずともある程度仕事ができます。
インストールしたパソコンのみで作業できる
セキュリティや事務所の外部でデータを閲覧することがないのでセキュリティ面では安心です。
費用が割安な場合も
クラウドに比べ初期費用はかかりますが、保守料を含めても割安な場合があります。買取となり、保守料を年間で払う料金形態が多く、長期的に見るとコストが抑えられることがあります。
インストール型のデメリット
セットアップが必要
パソコンにソフトをインストールするため、初期設定が必要です。パソコンを変える度にこの作業は必要となり、使わなくなったパソコンの場合はアンインストールが必要です。
使える環境が制限される場合がある
基本利用できるのはインストールしたパソコンのみ。利用できるパソコン環境(OSなどのバージョン)も推奨条件があり、ソフトにあわせた推奨機器の準備が必要となります。
データの外部保管が必要
パソコンなど故障、クラッシュしたときにデータが消えたり、仕事ができなくなることも。パソコンではない外部機器へのバックアップが必要です。
まとめ
使いやすさやコストも選ぶ際の重要な指標ですが、ライセンスの利用人数、注力したい案件、事務所の規模など「利用者が増えたとき」「事務所が拡大したとき」「事務所が法人化したとき」など、将来的なビジョンも見越して選ぶことが重要です。
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