コロナ禍でもアルコールを飲む世界の情勢は一変しました。二次会三次会もあまりやらなくなったという声も聞きます。これから年末にかけ飲酒の機会も増えてくるかと思います。これまでの飲み方からちょっと視点を変えてアルコールと付き合っていきませんか。
健康への影響
飲酒習慣は、身体だけでなく、メンタルヘルスにも大きな影響を与えることがあります。特に、過剰なアルコール摂取は、生活習慣病の悪化や肝臓、心臓の病気のリスクを高めると言われています。
飲酒は睡眠の質を低下させる要因ともなり、疲労感や集中力の低下を引き起こすことがあります。さらに、過剰な飲酒習慣はアルコール性肝疾患を引き起こすことが知られています。健康を意識する上で、これらの問題を軽視することはできません。
一方でお酒と上手な付き合い方ができるとリラックスして、円滑な人間関係も築け、心身の健康を守る手助けができるでしょう。改めて無理のない範囲で習慣を見直して、健やかな生活を目指しましょう。
お酒を飲まないライフスタイル
「ソバーキュリアス」とは、「Sober Curious=飲まないことに興味を持つ」という概念です。今、世界中で「お酒を飲まない」ライフスタイルを選ぶ人が増えています。
飲料コーナーでもノンアルコールの種類が増え、味も飲んだときの飲料感もアルコールとさほど変わらないような後口です。飲食店でもノンアルコールメニューが増え、コース料理のペアリングにもハーブなどを巧みに使ったノンアルコールのラインナップを提供するレストランが増えました、
またアメリカや欧州各国でも、アルコールを飲めるけれどもあえてアルコールを飲まないライフスタイルを選ぶ若年層が増えているといいます。
休肝日は必要か?
よく休肝日の必要性が言われますが、本当に身体にとって効果的なのでしょうか?
肝臓はアルコールの代謝だけではなく、食べ物を消化するために必要な胆汁の合成・分泌やタンパクの合成、栄養の貯蔵など様々な役割を果たしています。
肝臓は体にとって重要な働きをしているため、労わることが大切です。
飲酒をしない休みの日をしっかりつくる、習慣的にお酒を飲む人が休肝日を週に1~2回つくると、飲酒量に関わらず死亡リスクが下がる、飲酒量が少ない人では休肝日はより効果的というデータが出ているそうです。無理に休肝日を多くつくってしまうと、逆にストレスになり、リバウンドでお酒を飲む量や回数が増えることがあります。無理なくご自身の調子に合わせてストレスを感じない程度に、休肝日を設けてみましょう。
まとめ
気の合った友人と飲むお酒、ひとりで好きな時間に気兼ねなく飲むお酒、お酒との付き合い方は様々です。無理のない上手な付き合い方が形成されると長くいいお付き合いができます。
休肝日を設けるためのコツは、炭酸飲料やノンアルコール飲料を飲む、ソバーキュリアスなライフスタイルを時々取り入れることです。
炭酸水であればカロリーや糖質が含まれていないため、太ることを気にする必要がありません。フレーバーつきの炭酸水であれば、満足感もあります。
もしこれまでの飲酒習慣で不調を感じているのであればお酒を減らすための工夫として上手に休肝習慣を取り入れみてはいかがでしょう。