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青森県をカバーするネットワークを他事務所と形成。すべての事務所で司法くんを利用しています。

司法書士法人 あおば登記・法務事務所 太田宜邦様

司法書士歴
19年 ※掲載日時点
地域
青森県
選んだ理由
独自の雛形が簡単に、どんどん作れること
おすすめ機能
雛形の修正ができること
掲載日
2018.07.11

青森県内の3つの司法書士事務所でネットワークを築く「あおぞら法務ネット」。

本日は弘前市にある「司法書士法人あおば登記・法務事務所」所長の太田様にお話しを伺いました。

司法書士になるまでの経歴を簡単にお教えください。

地元はもともと青森県です。大学進学で上京しましたが、ゆくゆくは青森県で法律の仕事をしたいと思っていました。弁護士を目指して法学部に進んだのですが、司法試験一本では不安に思っていたところ、試験科目が共通している司法書士という仕事を知ることになり、運良く在学中に司法書士試験に合格、地元で勤務司法書士を経て、現在に至ります。

今の事務所に勤めるまでの経緯をお聞かせください。

大学を卒業した平成11年から、青森県八戸市の事務所で、勤務司法書士として1年ちょっと修行しました。

その事務所にそのまま残る選択肢もあったのですが、やはり弁護士になる夢が諦めきれず、実家に戻って司法試験の浪人生活に入りました。しかしそちらは、2年間頑張っても択一試験合格がせいぜいで、すっぱり諦め、司法書士として生きることを決断しました。

弘前市内で勤務先を探したのですが、そのときは引き合いがなく、やむなくいったん独立開業をしました。しかしその後すぐ、司法書士会の会務をきっかけとして、現在の事務所の創業者である赤平悦男司法書士と知り合い、この事務所に勤務司法書士として入職したのが平成15年です。結果的に、独立開業してからわずか3ヶ月で、事務所を閉めるという、希有な経験をしました(笑)。

平成20年に現在の事務所を法人化し、その代表に就任。現在は司法書士6人が所属する事務所になっています。

「あおぞら法務ネット」は、どんなきっかけで設立したのですか?

先ほど述べたように、私は八戸市の事務所で修行していました。師匠は水谷秀樹先生と言います。ただ水谷先生の事務所は裁判事務を受託していなかったので、水谷先生が懇意にしていた、久保悟郎先生の事務所にて、短期間ですが、裁判事務の実習を受けさせてもらっていたのです。

私が弘前市で仕事をするようになってからも、師匠筋である八戸市の両事務所との交流は続いていました。そのうち久保事務所は、私と同じ年齢の久保隆明司法書士に代替わりし、司法書士会などの会務を含めて親しくしていました。平成21年頃、水谷事務所と久保事務所の合併・法人化の話が出た際、司法書士法人設立の経験者として私が相談を受けました。2つの師匠筋の事務所が合併するとなれば、弟子として尽力しなければと思い、法人化のお手伝いをさせていただきました。

このようにして八戸市の「司法書士法人わかば法務事務所」(以下「わかば事務所」)が誕生し、これを機に、弘前市の当事務所(以下「あおば事務所」)とで構築したのが、「あおぞら法務ネット」でした。

「あおぞら法務ネット」というのはどういう関係性で運用されるものなのでしょうか?

わかば事務所の設立段階では、あおば事務所とも合併して、一つの広域的な司法書士法人として経営統合することも選択肢になっていました。しかしもともと別々に運営されていた複数の事務所が、経営体だけ一つに統合するとなると、全体に目が行き届きにくくなったり、各事務所の収益や経費の問題で不満が生じる可能性もあるなど、デメリットも考えられました。

それよりは、各事務所はこれまでどおり独立経営し、ノウハウ共有やPR活動の協力などで効率化を図る「緩やかな連携」でいこう、ということになりました。

具体的な協力事項は、「あおぞら法務ネット」の加盟事務所において、「共通のロゴマークを作成し、名刺や封筒などのデザインを共有」「共同の公式WEBサイトを運営」「司法くんの雛形(テンプレート)をはじめ、文例や資料を共有」などです。そう、わかば事務所でも司法くんを利用しているので、その点でも連携メリットがあるのですね。

加盟事務所の業務エリアは分かれているので、仕事の取り合いにはなりません(笑)。よって損得勘定無しに、不明な点があれば気軽に質問をしあったり、ノウハウを共有することができます。単純な同業者というだけの関係ですと、アドバイスを求めることは可能でも、ギブ&テイクは意識しなければなりませんから、一方的に頼りっぱなしというわけにはいかず、質問したいことがあっても遠慮してしまったりすることがあり得ます。でも加盟事務所同士だと、そういうことすら気にせず、仲間意識をもって、共通の課題という認識で協力しあうことができます。

また、私どものお客様には青森県内の金融機関が多いのですが、その担当者は数年ごとに青森県内で転勤されていきます。数年のお付き合いの中でご信頼をいただくと、その方が転勤された後も、転勤先から質問の電話をいただいたりすることもあります。それはそれで光栄なことですが、そんなときに「実は、そちらの近くにも、当事務所の姉妹事務所がありまして……」などと互いに宣伝できることは、お互いの事務所にとって、短期的にも中・長期的にも有益なことです。そのようにして、我々加盟事務所を、積極的に選んでくださる方が増えていくことを期待しています。

所長としてお仕事はどんなことをされるのでしょうか?

司法書士が複数所属する事務所の代表者という立場なので、自ら担当する案件の他に、事務所全体の総務や経理、労務管理などを担当しています。それらに割く時間は、全体の業務時間のうち3割くらいでしょうか。そういう共通の負担を誰かが担うことで、所属司法書士は効率的に業務を進めることができますし、それが法人事務所のメリットの一つですね。実際、目の前の案件だけを考えていればよい立場だった勤務司法書士の頃の方が、はるかに楽でした(^_^;)。

その一環として、資格者会議と職員打合せを、それぞれ週に一度開いているのですが、それらの準備も、主に私の担当です。会議や周知のための資料は、単に渡しきりのものとして用意するのではなく、後で検索が容易なように、注意点や決定事項を箇条書きテキストにし、資料画像も組み合わせて、いわゆるブログ投稿のような形式でデータベース化するようにしています(編者注:具体的には、社内の仮想サーバでWordpressを稼働しているそうです。)。その投稿記事は、各スタッフがインターネットブラウザで閲覧できるようになっており、もちろん社外からはアクセスできません。そういうのを「社内ポータル」って言うんですかね。それほど大層なものでもないですけど。

それもそれで、大変に手間のかかる作業なのですが、マニュアルをきっちり作りこむことは、この規模の事務所ではとても大事です。前例があるものを、前例通りにしっかりやる、というのが、我々の仕事の根幹部分ですので、「必要なときにすぐに検索して、簡単に必要な部分を参照できる」という、実用性の高いマニュアル構築のために、手間を惜しむわけにはいきません。

法人事務所ですと、“新人の育成”を担うことも多いかと思いますが、その点で心掛けてらっしゃることはありますか?

特に指導役を固定することなく、先輩となる司法書士たち全員が、それぞれのスタンスで後輩にアドバイスを送りながら成長していって貰う、というのが当事務所の実情ですかね。

私個人が指導役になるときに特に心掛けているのは、案件全体の「丸投げ」はしない、ということでしょうか。メインの担当を後輩に委ねるのであれば、できるだけ前例や資料を提供しながら、迷わずスムーズに進行できるように配慮しています。

逆に前例が乏しい案件であれば、できるだけ自分でメイン担当を務めるようにしつつ、後輩にはワンポイント的に、事前の理論武装や参考資料の収集などを委ねたりしています。

「自分で一から調べて、全て自分で考えながら、やってみろ」という、スパルタ的な指導方針もあり得るとは思います。確かに、失敗しながら、回り道しながら成長するということもあるのでしょうけど、依頼者に迷惑を掛けるわけにもいきませんしね……。

それよりは、最初は前例踏襲するだけの真似事でも、どんどん案件をこなしながら自信をつけていき、独力で完遂できる分野を徐々に広げていくという感じで成長を促す、というのが私の方針です。多彩なジャンルの案件の依頼があること、どんなジャンルでも豊富な前例があるということも、当事務所の強みなので、それを育成にも活用しています。

事務所スタッフは個性的な方が多そうですね。

はい(笑)。「あおぞら法務ネット」のウェブサイトで、所属司法書士のSNS投稿を転載しているのですが、そういう投稿って、どうしても業務のことは書きにくく、プライベートな活動ばかりが表に出ることになります。その影響か、今のように、「楽しい方が揃ってますね。」とか言われることも多いです。ま、まだまだマイナーな職業ですから、そういう素顔を知っていただいて、親しみをもっていただくのも有意義だと考えています。

私自身、所長といっても41歳で、スタッフはほとんど年上の者ばかりですが、和気あいあいとやれていると思います。

青森県司法書士会副会長なども兼任されていますね。

他にも理事・総務部長や、青年司法書士会会長など多くのお役目を務めてきました。

更には、青森地方裁判所委員会委員や、調停委員もしています。私自身、20代の頃からこのような役回りが多いですね(笑)。このように、本業以外にも様々な立場で社会に貢献できる、というのも、合同事務所に在籍していることのメリットでしょう。

司法くんの導入はいつされたのでしょうか?

導入は平成15年で、当時は他社の、いわゆる「専用機」というものを使っていました。まだ、Windows対応の司法書士業務ソフトの選択肢が乏しかった時代です。その専用機のメーカーが、Windows業務ソフトも開発していたのですが、移行を検討していろいろ説明を聞いたところ、使い勝手があまりよくなくて。具体的には、自分がやりたい「雛形に独自の改良を加える」などが、やりにくかったのですね。

そのタイミングで、御社のデモを見て、司法くんにスイッチしたと記憶しています。司法くんは、当時は一太郎のみの対応でしたが、雛形となる一太郎文書に直接に手を入れることで、独自の雛形が簡単に、どんどん作れることが気に入りました。個別案件毎に、出力された後の文書について個々に修正作業を行うより、多少面倒でも、雛形自体を修正してしまった方が、はるかに効率的ですからね。

それ以降は司法くん一筋なので、現時点での他社製品との比較はできませんが(笑)、その点には現在でも引き続き満足しています。先ほど申し上げたように、他の「あおぞら法務ネット」の加盟事務所でも司法くんを使っています。

青森県に戻ってこられて仕事をされているわけですが、振り返ってみていかがですか?

東京への進学のときから、地元に戻って仕事がしたいと思っていました。このような職業に就くのであれば、育った地域と、育ててくれた周囲の人たちのために働きたい、という想いがありました。それが叶っているので、地元に戻ってきたのはよかったです。

どうしても都会に人が集まりがちですが、私自身は、早めに地元に帰ってきて、基盤のしっかりした合同事務所に入り、その中でも責任のある立場で自分の能力を発揮することができている。早めにこういう選択ができたのは幸せだったと思っています。

太田先生、本日は誠にありがとうございました。

司法書士事務所としては大所帯の所長を務められ、運営のための業務はもちろん、事務所として最善の成果を出すためのデータベース整備にも力を入れていらっしゃいます。個人事務所とは違うネットワークはとても参考になりました。

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