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司法過疎地視察から数か月で女満別に開業。営業マンが一生懸命で信頼できそうだったので司法くんを選びました。

オホーツク司法書士事務所 矢箆原 浩介様

司法書士歴
17年 ※掲載日時点
地域
北海道
選んだ理由
営業担当の人柄
おすすめ機能
サポート
掲載日
2018.7.9

2001年に北海道、女満別に開業されて以来、司法書士として、さらには東京農業大学オホーツクキャンパスの非常勤講師や質問力を活用したコンサルタントとして活躍の幅を広げられている矢箆原先生。

生まれは東京、当初は司法過疎地対策として訪れたオホーツクの地ですが、これからも此の地で生きていく気持ちで人生を歩まれています。

司法書士になられてどれくらいですか?

2000(平成12)年登録なので18年目です。

資格取得から勤務、独立までの流れを簡単にお教えください。

【1999年11月】

司法書士試験合格。

【2000年1月】

埼玉県の合同司法書士事務所に入所。当時、私以外に司法書士3名、スタッフ(補助者)12名と大規模の事務所でした。

【2000年2月~】

全国青年司法書士協議会(以下「全青司」)に入会。まもなく役員に就任し、その後全国各地の司法過疎対策全国巡回法律相談に参加し、司法過疎地の現状を知りました。

【2001年3月】

全青司で司法過疎地開業司法書士の支援構想が出たときに自ら司法過疎地での開業を申し出ました。

【2001年5月】

北海道オホーツク地区を視察し、司法書士ゼロの町である網走郡女満別町(現大空町)で開業することを決意しました。

【2001年8月】

東京から北海道女満別に移住と同時にオホーツク司法書士事務所を開設(独立)しました。

そもそもなぜ司法書士を目指されたのですか?

20歳でアパレルメーカーに就職したのですが、将来に魅力を感じず、何となく目にした資格ガイドに掲載されていた、年収1000万円以上期待できる資格の中から探し当てました。当初は税理士を目指すつもりでしたが高卒のためすぐに受験できないことを知り、資格ガイドの情報で同程度の年収を期待できる司法書士を目指すことにしました。

開業はもともと視野に入れていたのですか?

埼玉の合同事務所でパートナーになることも提案されていたため、独立開業はまったく視野には入れていませんでした。

北海道を開業地に選ばれたのはどうしてですか?

最初はやはり暖かい南の方が良かったんですけど(笑)、オホーツク地域への視察、そして視察後に開催した女満別町社会福祉協会主催による無料法律相談会がきっかけです。あまり考えることなく、全青司有志によるカンパ以外は全部自腹で開業資金は用意しました。

経歴を拝見すると、質問力の講師やコンサルタントもされているようですが。

実は開業してから数年前までは経営も好調だったのですが、数年前に赤字に陥りました。「なんで何をやってもうまくいかないのだろう?」と行き詰まったときに、コーチングに出会い、さらに「魔法の質問®」を学ぶことで、自分を変えようとするのではなく自分への質問を変えることで答えが変わり、行動が変わり、結果が変わることを体験することできました。その学びや経験を、事務所経営に、司法書士業務に、さらにはコンサルタント業や講師業に活かしています。苦しかった当時を振り返ると、地元の方たちにとって相談しにくい雰囲気や態度、そして相談者の想いをうまくこちらがくみ取れていなかったのではないかと思います。

女満別の地元の方たちとの間に壁があったということですか?

はい。東京からやって来ていつの間にか“先生”として無意識に振舞ってしまっていたのかもしれませんね。都市部であれば、このスタイルでもさほど問題なかったのかもしれませんが、地元の人たちとのコミュニケーションエラーが起こっていたようです。それなりにご相談はいただいていたのですが、ご本人の想いよりも法律家としての見解を優先してしまい、“寄り添う”ことができていない状況でした。司法過疎地対策ということで多数のメディアにも取り上げられ「うぬぼれ」ていたのかもしれません。数年前からは、ぼくがオリジナルで開発した『しつもん相談シート』を使って、相談者の内心の想いを引き出し、相談者自身でゴールを設定し、一緒に解決策を見つけ行動することで、お客様の本当のニーズに応えることができるようになりました。おかげさまで、口コミも増え、経営も安定し、家族やお客様、地域の皆さんとのコミュニケーションに質問力をフル活用しながら、心穏やかな毎日を過ごせています。

今では同じ目線、うまく気持ちも心情もくみ取りながら、問題解決に向かってご相談を受け、司法書士としてお仕事をされているわけですね。

はい、そうですね。もう少し丁寧に表現するとすれば、単純に法律専門家である「司法書士」として仕事をしているのではなく、まずは「質問家」としてお客様のニーズを引き出すことに重点をおいて、お客様の本当のゴールやその人らしい解決策を確認したところで、法律専門家である司法書士としてアドバイスや司法書士業務を受託しています。それと、余談かも知れませんが、ぼくは一年中ほぼほぼスーツを着ません。お客様に親近感を感じてもらうためにはスーツは必要ないかなと。

確かに都会から来た先生がスーツに身を包み、バッジをつけ、毅然といられたら話をしづらいかもしれませんね。

ですよね。スーツやネクタイを着ていれば、確かに目先の安心感はあるのかもしれません。でも、安心感は、スーツやネクタイで着飾ったものからではなく、対話を通じたコミュニケーションの中で感じてもらいたいとの願いを込めています。

東京にはもう帰らなそうですね。

はい。結婚もこちらの方として、世帯を持ちましたし(笑)、こちらにずっといるつもりです。

では司法くんについての質問に移らせていただきます。

司法書士システムは開業からどれくらいで導入されましたか?

司法くんが初めてです。導入は2009年です。

司法くんを選ばれた理由をお教えください。

何社か資料提供や問い合わせをさせてもらいましたが、決め手はズバリ担当者との相性でしたね。

できること、できないことを、「正直に」「一生懸命」答えてくれたところです

直感で「信頼できそう」って感じました。

司法くんのおすすめの機能やサービス内容があれば教えてください。

電話によるサポートがムダなく的確です。

何よりも、いつサポートセンターに電話してもスタッフの方がイライラしていないし優しいです。

また、システム更新前後の案内もタイムリーにくれて、バグ等の情報も正直に提供してくれるところが安心です。

最後にこれからシステムを導入される方にメッセージをお願いします。

高機能であったり低料金といったことも、もちろん大事ですが、何よりも「安心」で「心地よい」対応がぼくらの業務には必要ではないでしょうか。

そんな安心で心地よい「司法くん」をぼくからもお薦めします。

矢箆原先生、ご丁寧にありがとうございました!

司法過疎地開業されても元の場所に戻られる先生もいらっしゃる中、本当に地元に溶け込み活躍されています。人生の選択に正解不正解はないですが、自分で正解をつくっていくという生き方を真にされている様子が伺えました。

「これからAIの導入で登記申請は人間の仕事ではなくなり、より専門的な案件を扱うときに司法書士が必要となるでしょう。その専門的な知識や経験が必要かどうかを判断するために、質問力、つまり目の前の人のニーズを引き出したり確認したりするコミュニケーション力が司法書士に必須の能力となるでしょう」とおっしゃっていたのが印象的でした。

これからも司法くんをどうぞよろしくお願いいたします。

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