ホーム > お役立ちコラム > 開業 > 開業場所の選び方
開業

開業場所の選び方

司法書士事務所の「立地」 ~どこに事務所を構えるか?

独立開業する場合にまず考えることの一つとして事務所の「立地」があります。
やっぱり法務局の近くが便利なのでは?とりあえず自宅で開業するか?など色々と検討されるかと思います。
今回は、どこで開業するのがよいのか?どこに事務所を構えればよいか?についてお話し致します。

1 自宅 or 賃貸 ?

自宅開業の最大のメリットは”コスト”です。
賃貸の場合、 毎月数万円~(立地や広さ等の条件次第では十数万円~)のテナント料(賃料)を支払わなければなりません。
都会の一等地ともなるとテナント料(賃料)だけで毎月数十万円~のランニングコストになります。
さらに、初期費用として数ヶ月分の賃料の前払いや保証金・敷金等も必要になります。
一方、自宅開業の場合はこれらは不要です。
開業当初であまり仕事が多くない・見込めないといった場合や、とりあえず一人で開業する(補助者は雇わない)といった場合には、自宅開業というのは選択肢に入るかと思います。

自宅開業の場合のデメリットですが、自宅の場所によっては不便なこともあるかもしれません。
例えば法務局が遠い、郵便局が遠い、役所が遠い等々です。
また、部屋が少ない・無い場合に、顧客との打ち合わせ場所に困るかもしれません。
このような場合には、近所に落ち着いた雰囲気の喫茶店等があればそこを利用するという方法もありますし、LINEやZoomなどオンラインでのやりとりを取り入れる方法もあります。

賃貸の場合のメリット・デメリットは、自宅開業の場合と基本的には逆になると考えていただいてかまいません。

2 立地を決めるポイント

以前は法務局の近くに事務所を構えるというのが主流でした。
やはり法務局に近いと申請等で何かと便利というのがあったと思います。
では、今はどうでしょうか?

1位 居宅から近距離であること

2位 駅の周辺であること

3位 法務局の近隣であること

4位 市役所、区役所等の近隣であること

5位 オフィス街の周辺であること

6位 住宅地の周辺であること

7位 商店街の周辺であること

(2022年度版 司法書士白書より)

最新の調査で「事務所の所在地を決めるにあたり最も重要視したこと」の回答として「居宅から近距離であること」がもっとも重要視されたことでした。「居宅から近距離であること」と回答した割合が、男性は 25.0%で、女性が 31.0%であった。女性の方が、事務所と居宅が近く職住近接であることが分かります。

もちろん今でも法務局の近くであることの利便性などあるので、やはり法務局の近くで開業するというのは一つの選択肢になるかもしれません。 
しかし、法務局の近くには既に多数の司法書士事務所が存在しているので競争率は高いため、戦略が必要となってくるかもしれません。

2 司法書士のIT化と開業場所

司法書士業界も競争が激化している中、法務局の近くに事務所を構えても、既存の他事務所に埋もれてしまう・目立たなくなってしまうというおそれもあります。
今日では、オンライン申請や登記情報提供サービス等の活用で法務局に行く必要は昔と比べると減っているといえます。そこで、これからの時代、顧客に合わせて立地を決める、顧客がアクセスしやすい場所に事務所を構える、ということもターゲットや事務所の方針で考えていく必要があるかと思います。

司法書士のメイン業務である不動産登記でいえば、主な顧客としては、銀行・ハウスメーカー・不動産会。
そこで、街が発展しつつある・人口が増加しつつある地域=新興のベッドタウンやニュータウン、再開発地域等に事務所を構えることを検討する場合もあります。
もし相続関連を中心に業務を行っていく予定ということであれば、相続関連の顧客獲得が見込めそうな場所=人の流れが多い場所、例えばショッピングモールや中心駅前等に事務所を構えるということも考えられます。

オンライン化が進んでいるからこそ、開業場所もターゲットに合わせて決めていけるのです。

3 まとめ

司法書士事務所の立地~どこに事務所を構えるかについては、コストはもちろんですが、司法書士事務所としての“営業方針“(どのような業務でどのような顧客を獲得して事務所を大きくしていきたいか)が大切になってきます。

開業前からしっかりと策定していきましょう。

下記ブログランキング参加中です。
クリックしていただけると幸いです。

司法くんについて、さらに詳しく知りたい方

司法くんの詳しい製品情報や機能は「製品カタログ」からご覧になれます。
初めての方は、まずはこちらをダウンロードしてご検討ください。

司法くんは司法書士専用の
業務支援システムです。

司法くんは作業効率の大幅アップで業務の生産性が上がる、
司法書士専用の業務支援システムです。
司法くんの詳しい製品情報や機能は「製品カタログ」からご覧になれます。

お問い合わせ

司法くん導入の
ご検討・ご相談はこちらから

まずはお気軽にお問い合わせください。