夏になると各地で起こる豪雨や台風による河川の増水による災害。
もしものときに備えて大切なデータを保管し、業務再開がスムーズにできるための対策について、実際に起きたケースを交えながら、ご説明します。
実際にあった災害報告
参考例1 豪雨で床上浸水
その事務所は一級河川の流れる、最寄り駅からも近い、商業施設や飲食店が並んだ幹線道路に近い場所にありました。
強まる雨の中、避難警報が発令されます。
事務所にいた先生は急いでその日の業務のバックアップを取り、HDDを持ち出します。結局、事務所は河川の氾濫により床上浸水。机上に置いてあった機器は無事だったので、 後日そのデータをもとに業務を再開されました。
参考例2 落雷によるデータ消失
事務所に朝出勤すると、パソコンが起動しない。そういえば事務所に入ってきたとき焦げ臭いもしていたような、、、.よく見ると中身が焦げている。
実は夜間に落雷があったようでした。結局HDD自体がだめになってしまったので、データは紛失。
参考例3 地震による事務所消失
テレビでも津波の様子が何度も繰り返し放送されました。その被害にあわれた、司法くんをお使いの事務所様もありました。必死に事務所からバックアップデータを持ち出した先生もいたそうです。
参考例は10年以上前の災害もあり、現在のバックアップ体制、復旧事情とはとても異なる事情がありますが、予期せぬ事態に備えて、過去のデータ、最新のデータを自動で保存し、パソコンさえあれば復旧、業務を再開できる対策は現在はあります。身の安全を第一に考えながらも、安心して事務所の大切なデータを保管しておけるのです。
バックアップを見直そう
パソコンの起動時や シャットダウン時に一日の業務のバックアップを取っている事務所も多いかと思いますが、オンラインで自動的にバックアップを取ることができるサービスがあります。司法くんでもご用意がありますので、是非ご相談ください。
手動でなくとも自動的に定期的にHDDにバックアップを取っている事務所もあるかもしれませんが、災害は予期せぬ時に突然襲ってきます。警報が実際の予想される被害より過大に出されることもありますが、逆の場合も多くなっているのが現在の異常気象ではないでしょうか。
なるべくリアルタイムでデータを自動で取りオンライン上に保管できれば、大切なデータを紛失することも危ない橋を渡ることもありませんし、突然襲ってくる災害への何よりの万全で安心の対策です。
パスワードの保管
日頃からパスワードの保管は意識されていますか?ウェブブラウザに保存したり、事務所に行かないとわからないようにしているともしものときにログインできず、仕事が再開できません。内閣府サイバーセキュリティセンター(NISC)によるともしエクセルなど利用する場合、記憶した電子ファイル自体は別のデバイスに保存しておくことが推奨されています。
また紙のノート二冊に記入したり、スマホのパスワード管理アプリを使って、パソコン経由で暗号化した記憶装置にバックアップする方法があります。紙のノートは一見内容が分からないようにできる専用のパスワードノートも売られています。事務所がもし何かあったときに備え、事務所以外での管理保管について改めて見直してみましょう。
パソコンなど周辺機器の契約で補償されることも
リース契約によっては災害や物件の事故などによる補償が出ることもあります。突然の水漏れ、排水管の破裂、火災など天災以外の報告も多数あります。パソコンなど買い替えとなるとかなりの出費です。突然壊れてしますこともあるので、購入時の保険や保証期間など改めて確認、検討することが大切です。
また落雷に備えて避雷グッズもありますので、是非ご相談ください。
保険の見直しを
火災や地震に備えてこちらの見直しも。もし開業当初は資金がなくて、、、と入っていなかった方も検討してみてください。
世界的に異常気象が増えているので、保険額も変動していますが、これから20年、30年事務所を続けると考えると、何らかの災害に遭遇しない可能性は低いはずです。
賃貸契約で入る保険は火災や水漏れによるトラブルなど補償がきくので安心です。
事務員の災害時の行動について話しておく
防災グッズの用意やハザードマップや避難場所、地震や水害など起こりうる可能性のある災害が発生したときの行動について、時間を設けて定期的に話し合い、行動指針は立てておきましょう。
シミュレーションを繰り返しておくと、もしものときにその行動が取れる可能性も高くなります。
災害時に臨時で設置されるwifiなどもあります。ネットワーク環境も含めて、事務所全員で認識しておきましょう。