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戦略

雇用のタイミング

開業からずっとひとりでまわしてきた仕事もだんだんと忙しくなってきた。

取引も増えてきたし、自身も業務を拡大していきたい。

そんなときに考えるのが“人を雇う”という次のステップではないでしょうか?

忙しいから人を雇う?

お客様の依頼で外出が増えたり、書類作成にかける時間をつくるために遅くまで仕事をしたり、忙しくなってくると、時間を持て余していた時期が嘘のように業務が増えだします。

「そろそろ人を雇ったほうがいいのかな?」

その前に少し考えてみてください。

人を雇用するということは毎月の固定費が増えるということです。

例えば毎月決まって入る契約があるなど、事務所の経営が安定してきたときに雇用を考えると経営者として経済的にも心理的にも負担がないかもしれません。まだ安定した収入ができるまでは毎月かかる出費を見ながらストレスをためてしまうかもしれません。

人を雇う前にシステムの導入を考えてみる

システムを導入すると業務が拡大して、収入があがる人がいます。

どういうことかというと、書類作成やオンライン申請のスピードと正確性があがり、業務効率が良くなる。この一言に尽きるのではないでしょうか。

事務作業にかかる時間も短縮され、仕事の正確性もあがるので信頼もあがります。

司法書士業務は何よりも信頼と信用が大切です。

任された大切なひとつひとつの業務を安心感を持って行えるのは思わぬ自信と余裕につながるのかもしれません。

システムと事務所の運営

補助者に任せられる仕事をシステムを使って効率よく、事務所全体の業務を円滑に行っている事務所も少なくはないでしょう。

書類やデータベースの共有ができたり、もしいずれかの職員に何かあってもシステムを使ってカバーすることもできます。人を増やすということにはシステム導入は不可欠と言ってもいいかもしれません。

ひとりひとりの作業効率や正確性があがると事務所の拡大や信用にもつながります。

人を雇用することの可能性

“自分がしてきた業務を他の人に任せる”というのは自分の時間を生み出すということです。

営業や紹介で新しい案件を獲得していくことでさらに仕事を増やしていくこともできますし、例えば信託や成年後見など、これまでやってこなかった仕事に力を入れて、ご自身も勉強したり、同業者と交流を図りながら、事務所の強みを増やしていくこともできます。

そして経営者として、事務員の特性や得意分野をよく見て、伸ばしていく。育成能力も実は大切な課題です。ひとりひとりがその力を存分に発揮することができれば、それが事務所全体の評価となります。

独立する割合が高い職業ですが、補助者として長年勤務してくれる人、独立ありきで数年だけ一緒に仕事をする人、出会い方や関わり方は様々かもしれませんが、事務所の拡大と職員の関係は切っても切り離せません。

仕事を増やしたり、こなすことで精一杯だったかもしれない時期を過ぎると、これから継続して事務所を安定して運営するという次の課題に、雇用が大きく関わってくるのです。

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