司法書士にはパソコンとPDFなどのソフトウェア以外にも必要な周辺機器があります。業務に役立つ機器をご紹介していきますので、開業時に選ぶときの参考にしてください。
□ コピー機
これは司法書士のみならずどの仕事でも必須の機器かと思いますが、特に司法書士の場合、お客様から預かった資料をコピーしたりスキャンしてデータとして保存したりすることが多いかと思います。
事務所の規模にもよると思いますが、開業当初、一人で独立開業するような場合であれば、高性能・高価格の複合機を用意する必要はなく、モノクロレーザープリンターやインクジェットプリンターで十分かもしれません。
一般的にはご自身で用意する方が事務機屋さんからリースするよりは安上がりかと思います。
機能としては、A3対応・両面印刷対応のものがオススメです。
もちろん事務機屋さんから複合機をリースするメリットもあります。
定期的なメンテナンスや万が一のトラブルの際に対応してもらえるというのは大きなメリットだと思います。
□ スキャナー
複合機であればスキャン機能もセットで付いてきますが、プリンター単体で購入した場合、スキャナーの購入を考えなければなりません。
オンライン申請には必須の機能になりますので、業務効率も考えると高性能なものをご購入することをオススメします。
下記は定番のスキャナーで、両面スキャンにも対応した優れものです。
富士通 ScanSnap iX500
□ 電話機
最近では固定電話を持たずに携帯電話・スマートフォンのみで開業される方も多いと思いますが、固定電話の有る無しが事務所への信用に繋がるケースも少なくありません。
電話機自体は最低限の機能のもので十分だと思います。
□ FAX
IT化が進んだ現代でも未だにFAXは使われ続けています。
複合機を購入・リースした場合はFAX機能が付いていますが、そうでない場合は用意する必要があります。
こちらも初めは最低限の機能のもので十分だと思います。
また、インターネットFAXというサービスを利用する方法も考えられます。
外出先でもFAXの送受信ができる、データ化ができるといったメリットがあります。
□ ドットプリンター
契約書への物件の打ち込みや、表紙・封筒など厚紙への印字にはドットプリンターが向いています。
司法くんでは下記のドットプリンターを推奨しております。
NEC PR-D700LE
NEC PR-D700JEN
水平紙送り方式ですので、用紙を曲げずに印刷可能です。
ドットプリンターは高額ですし必要不可欠な機器ではないかもしれませんが、複写式の用紙にも印字できる等、あれば便利な機器であることには間違いありません。
□ 外付HDD
パソコンのデータのバックアップに外付HDDがあると安心です。
特にミラーリングモデルのHDDですと一層安心です。
□ 無停電電源装置(UPS)
突然の停電等でパソコンの電源が強制的に落ちてしまいますと、最悪の場合パソコンが故障してしまい、大事なデータが失われてしまいます。
ノートパソコンであればバッテリーで動きますのでそのような心配は少ないですが、デスクトップパソコンの場合は対策しておく必要があります。
無停電電源装置には下記のような商品があります。
オムロン 無停電電源装置 BY50S
□ ICカードリーダー
成年後見等の業務で司法書士ではなく個人としての電子証明書を使用する機会もあるかと思います。
マイナンバーカードに埋め込まれた電子証明書を読み取るためには、ICカードリーダーが必要です。
また、ICカードリーダーとマイナンバーカードがあれば確定申告もe-TAXがご利用可能になりますので、あると大変便利です。
ICカードリーダーには以下のようなものがあります。
SONY 非接触ICカードリーダー/ライターPaSoRi RC-S380
□ QRコードリーダー
登記済証の代わりに登記識別情報が通知されるようになってから10年以上経ち、登記識別情報を取り扱う案件がかなり増えてきています。
オンライン申請の際には登記識別情報を入力しなければいけませんが、登記識別情報にQRコードが追加されたことにより、QRコードリーダーがあれば瞬時に登記識別情報を取り込むことができ、入力の手間が省けます。
今後ますますQRコード付きの登記識別情報が増えていきますので、QRコードリーダーがあると業務効率がアップすることは間違いなしです。
司法くんでは下記の機器をオススメしています。
L-46X-V-WHT-USB(オプトエレクトロニクス)
以上、あれこれと司法書士業務に役立つ機器をご紹介させていただきました。
必須のものからあれば便利・安心というものまで様々です。
ご自身の開業スタイルに合わせて取捨選択していただければと思います。